暗譜を確実にする方法

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    発表会が近づくと気になるのが暗譜。


    だいたい発表会で弾く曲っていうのは長期間練習するわけだから、自然と覚えてくるもので、本番近くなると自動的に暗譜できているのではないだろうか。

    この「自動的に」というのがクセもの。
    なんとなく覚えている、覚えているつもり、って言ったらいいのかな。

    指が動きを覚えていて特に意識せずとも弾ける、というのはいいことでもあるのだけど、「何か」あったときにすかさず修復できるには、暗譜を確実にする方法をいくつか実践することも必要。

     

    で、本番2〜3週間前になると、私は次のことをする。

    両手で、超低速で弾く。
    なんの曲かわからないくらいゆっくりと。
    いきなり超低速で弾くのが無理だったら、何日かかけて徐々にテンポを落としていってもいいと思う。
    もちろん、演奏上の注意は守って、インテンポで弾く時と同じように。ペダルも同様。
    何年か前に、暗譜の確認のために愛の夢を25分くらいかけて弾いたことあります。

    超低速で弾くと、あれっ? と音が思い出せない所が出てきたりするのよね。笑
    そういう所は、きちんと頭に入ってないわけだから、その部分をしっかり練習し直す。

     

    これと同じことを片手ずつでもやってみる。
    時間のかかる作業だ…
    やることがいっぱいある大人だもの、1日で1曲最後まで一気にやらなくても、何日かにわけて分割でやってもいいと思う。

     

    大人ピアノの発表会の場合、「弾いてみたい曲」をちょっと背伸びして演奏することも多い。
    だから、やみくもテンポにこだわるよりも、遅めでもいいから丁寧にきっちりと、そして大人ならではの表現で演奏することを心がける…そこが何より大切なことだと思う。

    曲をしっかりかみしめながら、味わいながら弾く、それが楽しいのよね。
    そのためにも暗譜はきちんとしておきたい。

    まあ、技術的にインテンポで弾けそうなら、そこを目指すよう先生にも言われるだろうけど、「ゆっくりで確実に弾けないものが、速く弾けるはずはない」といつも自分に言い聞かせております。

     

    ちょっと話がそれたけど、暗譜を確実にするためにやっているもう1つの方法は、
    「脳内演奏」

    もちろん楽譜も見ず、ピアノにも向かわず、頭の中で弾く。
    つい指が動きそうになるけど、できるだけ我慢した方がいいかも。
    これも、ゆっくりね。
    音がきちんと頭に入っているかどうかの確認だから。
    これをやっていると、指使いどうだっけ?となることが多いから、指使いの確認にもなる。
    この方法は、数小節で面倒くさくなったり眠くなったりするし、和音の多い曲だととても大変!!

    だから、少しずつコツコツとやってみるといいと思う。

     

    ここからは、やや上級向けになるかもしれませんが、

    曲のどの部分からでも弾けるようにしておくことも大事です。

    また、少し面倒くさいけど、曲の最後の小節から1小節ずつ区切って逆に弾いていくのも、確実に暗譜できているかを確かめるのに役立つかも。

    他には、各小節をざっくりとコード(和音)だけで鳴らしてみたり、左手のバス音だけを取り出してコード進行を確認しておくのも曲の流れをしっかりつかむ助けになります。

     

    本番中は無意識で弾いているのが良い状態だと思いますが、そんな無意識の中にもどこかしら「少しだけ意識している」冷静な部分が必要だと思います。

     

     

     


    本番のミスについての簡単な考察

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      演奏というものは、練習であれ本番であれ毎回違うものだ。
      と、本番前数日間の練習でミスした時は自分に言い聞かせている。

       

      本番前になると、日頃思いも留めてなかった箇所の指使いが、「あれ?どうだっけ?」となったり、急にある特定の箇所で何回弾いてもうまく弾けなかったりすることがよくある。
      けれど、そういう直前の練習の時と同じミスが本番でも起こるわけではない、ということを認識しておかなくてはならないから、言い聞かせるのだ。

      本番前は不安だし、若干神経質にもなるからね。こんな私でも。


      ところで、本番では思いもよらないところでミスすることが結構あるよね。それは、緊張による手指の動きの悪さによるものも多いと思う。
      それは仕方ないと置いといて(こういう楽観的だったり詰めの甘いところが自分でもいけないのだと自覚しているが)、これまでの経験上、本番でミスった箇所には「ある特徴」があるということに気づく。

      それは、1番最初の譜読みの時になかなか弾けなかった箇所、もしくは弾きづらいと感じていた箇所が、本番でミスする確率が高いということ。

      練習を積んで本番までにそこをクリアしたはずなのに。私の場合、かなりの高確率でそうなのです。
      弾きづらいっていうのは、運指だったり、リズムだったり、和音の構成だったり。色々な要因があるけれど、もともと自分の身体になじみにくい「何か」がその箇所に隠されているのだろうと思う。

      って私、今、これ書きながら、なんて当たり前のことを言っているんだろうと気づいて恥ずかしくなった。
      苦手なところは間違えやすい、というただそれだけのことを。
      やはり大事なことは、日頃から自分の弱点を自覚し、その原因を先生にうかがってみたり、日々の地道な練習で改善、解決していくことなのだと思う。

      本番で弾く曲は、曲のどこからでも弾けるようにしておくように言われる。これもとても大切だと実感している。
      あと私は、本番近くなると、とにかく1曲通して弾くことを数多くこなすのもやっていて、これをおすすめする。(疲れない程度に)


      本番と同じ、途中で何が起こっても進んでいく。
      繰り返し弾けば弾くほど、やはりどこかでちょっとしたミスをする確率は増えるわけで、実際、回数多く弾いてると、違うところでミスタッチが出るが、これがいいのだ。
      どこで何が起こっても華麗にやりすごす練習ってことですね。笑
      続けて2.3回繰り返すのもよし、1時間に1回とか定期的に弾いてみるのもよし。(後者の方が手の負担は少ないと思う)

       

      少しのミスなんて気にしない。何が起こったって前を向いて進んでいくしかない。
      人生と同じよ。

       


      楽器店でピアノを習う場合

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        前回の続きとして、最初に楽器店でピアノを習うメリットを書いてみる。
        まず、音楽仲間ができやすい、ということ。
        レッスン時に楽器店で他の生徒さんと出会ってそこから話が弾むこともあるし、イベントで顔を合わせるようになってから仲良くになることもある。

        楽器店では、ピアノに限らず他の楽器の大人のレッスンなども開講している。で、そういうレッスンを受けている「大人だけの発表会」がこじんまりと開催されることもある。
        そこで知り合った人と音楽仲間になることができるのだ。私もたまに飲み会に参加するけど。
        諸事情があって楽器店のレッスンをやめた人でも、いまだに飲み会に参加する人もいるくらいだ。

        また楽器店によっては、ホールだけでなく様々な場所で弾けるイベントもあって、大人のレッスン生でも希望者は参加できることが多い。
        ショッピングセンターや駅前の広場など…。
        こういった人前で演奏する機会があるかどうかも、入会時に確認しておくといいかもしれない。

         

        あとは…事前予約制で、空いているレッスン室を使わせてもらえること。もちろん有料で。30分1000円くらいかしら。一般の人との料金差はそんなにないと思うけど、楽器店のレッスン生はもしかしたら少し安いかもしれない。
        グランドピアノで練習したいときなんかは本当に助かります。

         

        それから、前回書いたようにクレームや要望などちょっと面倒なことは窓口のスタッフさんから伝えてもらうことができるのも良い所かもしれない。極端な話、やめる時も直接先生に言わなくても楽器店経由でいいのだ。本当はきちんと先生にお礼を言ってからやめるのがいいとは思うけど。


        次にデメリット。
        例えばお月謝が5000円とする。毎月それプラス「設備使用料」を払わなくてはならない。1000円程度かな。楽器店によって違うと思うけど。
        レッスン室の効きの悪いエアコンと、音間違えた?と弾くのを中断してしまうような調律のピアノに対しても払うわけです。
        自宅にいいピアノがあったりするとちょっと納得できない感じもしますが。
        でも1000円は大きいです。

        あと、意外と先生の入れ替わりも多い。主婦先生が多いと旦那さんの転勤で…とかあるし。個人的な理由でやめる先生も多いし。

        驚いたのは、大人の発表会のリハーサルの時に「こんなに面倒くさいのにリハーサルなんかしなくてもいいのにね〜」と大人の生徒の目の前でふつうに言う先生がいるということ。おそらく先生自身の当日の報酬に不満があったのかもしれない。色々見聞きすると、大人を教えることにあまり積極的ではない先生がおられるのも事実です。
        楽器店に所属しているから真面目ないい先生だろうと思っていると、そうでもない場合もある。時間にルーズな先生。言うことがころころ変わる先生(←ピアノの先生に多くない?)、いろいろいらっしゃいます。

         

         他にないかな…まあ仲間ができやすいということは、色々な情報が入りやすいということで、それに惑わされないことも大事だと思う。
        ピアノのレッスンは基本的に一対一なので、生徒にとってみれば「私の先生」なわけだけど、実際先生は何人も生徒を持っている。
        あの生徒さんにはこんなこと言ってるのに私には言ってくれない、とか(笑)、そういうこともどこからともなく耳に入ったりするわけです。
        まあ、そんなことはあまり気に留めずに、自分のレッスン時間をみっちり見てもらえば良しとしましょう。

         

        どこに居ても、どこに行っても、自分を信じてマイペースでレッスンするのが一番です。
        私はそう思います。

         


        ピアノ、どこで習う?

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          私が7年前にピアノレッスンを再開した時は、たまたま偶然に楽器店とご縁があったので、その流れでレッスンを受けることになった。

          ちなみに、子供の頃は個人の先生に習っていたので、先生のお宅に通ったり、レッスンにきていただいたりしていた。
          自分の引越し、先生の引越しなどもあり、9年間で5人の先生に習った。その他の理由はあまり記憶にないけど。

           

          ピアノを習うと決めたら、まず先生探し。
          ご自宅で教室を開いていらっしゃる先生に習うか、楽器店で習うか。

          敷居が低いのは楽器店かも。
          ピアノ習いたいんですけど…って電話なり直接お店に行くなりすれば、希望の曜日と時間に空きがあるか調べてくれる。
          そして、まずは体験レッスンを受けること。
          初めての人は無料のことが多いです。

          この時、クラシックを主にやりたいのか、それともポピュラー系がやりたいのかをしっかり伝えることが大事。
          また、しっかり習いたいのか、ゆるく習いたいのかも確認必須。
          ここでミスマッチが起こると、数年を無駄にするといっても過言ではないので。

          楽器店には様々な先生がいらっしゃるので(出身学校は教えてもらえないとは思うけど)、正直、当たり外れはあると思います。「自分にとって」という意味で。
          とは言っても大人の場合は人間的な相性もとても大事なので、体験を受けたら、しっかり悩んで決めたらいいと思います。(ていうか、こういうのこそ直感で決めた方がいいかもよね)

           

          あと、大人なので、どうしても弾いてみたい曲があるよね。私がそうだったんだけど、再開してから2〜4年ぐらいの時って、やたら背伸び曲に挑戦していた時期があった。
          youtubeやラジオで聴いた曲を弾いてみたくなったり、子供の頃に弾けなかった曲に再挑戦してみたかったり。
          難しい曲ほど、「ひとつでも年の若いうちに取り掛かりたい」 なんて思うのよね。
          なので、その先生が、生徒の好きな曲を弾かせてくれるかってことも、重要なポイントだと思うのです。
          好きな曲を弾かせてくださる先生、意外と多くないかもです。特にクラシック系は。なんだかんだ言って、ご自分のさらったことのある曲や得意な曲に持っていかれることが多いです。
          まあ、きちんと教えたいというお気持ちもあるのでしょうが。

           

          ここまで楽器店の場合を書いてきたけど、楽器店の場合、先生と合わないなと思えば、うまい理由をつけて他の先生に変わることもできます。
          レッスンに先生が遅れてくるとか、世間話ばかりで全然弾かせてくれないとかクレームがある場合ははっきり伝えた方がいいですが、なんとなく合わないな〜というレベルなら穏便な理由にしておいた方がいいかも。
          楽器店のイベントなどで前の先生と鉢合わせる可能性がかなり高いから。

          ただ、楽器店のスタッフさんが皆、ピアノや音楽に詳しいわけじゃないです。
          子供の頃にある程度弾いてて再開した人だと、音楽的な込み入った内容になるとスタッフさんの方が困ってしまうこともあります。
          窓口のスタッフさんは営業や運営管理こそされてますが、音楽的な内容の話になると正直言ってあまり伝わらないので、なんとかしてよ〜と思うことも多い。
          だから、曜日と時間、楽器店の都合だけで先生が決まってしまうこともあるのではないかと思われます。
          だから、1番ピアノに詳しいスタッフさんとしっかりコミュニケーションをとって、納得のいく先生を探してもらうのも、上達への近道。

           

          7年目で、先生3人目。最初の2人の先生はそれぞれ自己都合で退職。
          あんまり先生変わりたくないのだけどね、大人になってまで。
          変わるたびにフォームなど、 1からやり直し。
          でもそのおかげで、これまでの壁を越えることができたのでなんとも言えませんが…。
          楽器店は先生の入れ替わりも意外と多いことをお忘れなく。

          楽器店で習うメリットとデメリット、また続きます。

           


          楽譜どおりに弾くということ

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            クラシックをやっている人の中には、ポピュラーなどの即興演奏やコードというものに苦手意識を持っている人が多い。前出の男の先生も、コードには馴染めないと言っておられた。

            いつも楽譜どおりに演奏していると、自由に弾いていいと言われると、逆に困るのだ。
            もちろん子供の頃にピアノをやっていたし、今もそれなりに弾いているわけだから、簡単な伴奏づけはできるのだけど、なんだか自信が持てない。
            はたしてこれでいいのだろうか…と。
            もっといい響き、もっと合うリズムがあるんじゃないかと、延々と考え込んでしまうこともあった。

             

            だから楽譜どおりに弾くということは、簡単なことのように思える。

            しかし、難しい。

            私が意外とできていないと思うのが、音価を保つこと。
            四分音符なら四分音符、二分音符なら二分音符、きっちり長さを保っているか?
            つい、ペダルの効果を借りて、無意識に決められた長さよりも早めに鍵盤から指を離してしまっていることが多い。
            今の先生(レッスン再開してから3人目の先生)は、このことをよく言われる。

            ペダルを踏まずに練習すると、いかに日頃適当な音符の長さで弾いているか、よくわかる。
            音価が足らないとフレーズがブツ切れになる。

            決められた音価を保つには指の筋力も必要な時もあるし、鍵盤上で手指を移動させるタイミングも素早くしなければいけない時もある。

             

            ただ記してある音を打鍵するだけではなく、音価を正しく保った上で、楽譜に書いてあることをすべて演奏に反映させるのは、意外と大変なんだと思う。
            もちろん、和音のバランスやメロディを浮かび上がらせるなど楽譜に書いてないけど、考えなくてはならないこともたくさんある。

            私があまり几帳面な性格でないからかもしれないけど。
            その上で、表現するとなるとなおさら頭と身体をフルに使って弾くということになる。
            アラフィフは今日も必死に練習しているのです。

             


            レッスン再開後にやってきたこと

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              これまでの4回にわたって、子供時代の挫折の原因と、それをリベンジするためにやってきたことを書いてきた。

              再開組の強み?は、自分の弱点を知っていることだと思う。
              もう、同じことは繰り返したくない、同じことでつまづきたくない、と切に思っていた。
              大人の今だこらこそ、その時に足りなかったものを補って、なんとか「自分の思うように弾けるところ」まで持っていきたい、そう思うのだ。

              それには、これまでに書いたように自分の弱点を徹底的にやること、たぶんそれは、「基礎からやり直す」ということに尽きるのだけど、そのために何が必要かというと、
              「時間」
              なのだ。

               

              私も含めて再開組が後悔しているのは、ピアノをやめずに続けていればよかった、ということ。
              そして、もっと真面目に練習してもおけばよかった、ということ。
              特に、子供の頃からブランクなく続けている人など見ると、私もそうしていれば、などと切なくなってしまう。
              でも、それと同じように、大人になってからピアノを始めた人は、子供の頃にピアノを習っていた人をうらやましく思っていることも、ピアノ仲間の様子からわかる。たとえブランクがあったとしても子供の頃にやっていた人は違うわよ、と二言目には言われる。弾けて当たり前のように。

               

              で、時間の話に戻るけど、
              「毎日コツコツ練習する」
              に限るのだ、やっぱり。

              時間がある日はもちろん弾ける限り弾くけど、忙しい日でもなんとか10分でもピアノに触るようにした。
              1小節でも、ハノン1回でも。
              その10分で、できてない所、苦手な所からやる。
              これが子供時代と違うところだ。
              子供の頃はできるところばかり弾いて、できないところは練習しなかった。面白くなかったのだろうけど、これでは上達するはずかない。

              私は、上達の度合いは練習時間に比例すると思う。
              もちろんどんな練習内容かにもよるけど、本当に上達したかったら、子供時代と違い目的意識と計画性を持ってピアノに向かうことができるから、大人は。

               

              昔、娘がバレエを習っていた頃、その発表会直前のレッスンの際、先生が大人のレッスン生の指導に時間をかけ過ぎていると苦情を言っている保護者が多かった。
              バレエはクラスレッスン、つまりみんなで一緒にレッスンを受けるからね。その時によって先生も指導の時間配分など違うわけです。

              今さら大人に時間を取らなくても、将来ある子供たちの指導をもっとしてほしい。大人が発表会に出てもねぇ、なんて声が多かったのだ。実は私も少しそう思っていた。
              けれど先生曰く、「大人の生徒はとても熱心。親に無理やり連れてこられて嫌々レッスンを受けている子供と違って、真面目に取り組んでおられます。」
              当時は、一体どういうことか意味がわからなかったけど、今ならよくわかる。
              仕事や家事を終え、レッスン場に入ったらすぐにストレッチをはじめ、わからないところは進んで質問し、空き時間があれば常に鏡の前でポーズのチェックをされていた生徒さんたちは、今の自分と同じだな、と思う。

               

              「好き」でやっている。
              「楽しくて」やっている。
              だから、練習も苦にならないし、ピアノに向かっていると時間がたつのもあっという間。
              ほんのちょっとの隙間時間も惜しんで苦手な部分を繰り返し練習する。

              子供時代からは考えられないくらい不思議なことだ。
              そして、そんな地道な練習は身を結ぶのだ、いくつになっても。

               


              レッスン再開後にやってきたこと

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                こうしてめでたく?ツェルニー40番に進んだ。楽器店で40番の楽譜を買う時とても嬉しかった。

                ところが、40番の6まで進んだところで、先生がやめられた。
                この最初の先生には4年半習っていたわけだけど、私の弾きたい曲を弾かせてくださった。発表会でも、かなり背のびした曲でも弾かせてもらえた。もちろんそのぶん、テンポも遅めで細かいところまで行き届いていない演奏だけれども、表現は色々相談しながらも結構好きなようにさせてもらえたと思う。

                 

                再開して2人目の先生は男性。以前から少し知っていた先生ではあるけど、レッスンとなるとかなりの緊張感。こちらは本格的なレッスン。
                結局この先生のもと、ツェルニー40番は13番までやり、そこでストップした。
                かなり細かい注意を受け、テンポも極力上げるようにした。

                連弾や、ベートーベンのソナタ全楽章に挑戦するにあたって、ツェルニーと両立することは時間的にも、身体的にも難しいと思ったから。
                私はツェルニーにかける比重が多すぎたのかもしれない。時間も気持ちも。

                そういえばこの先生にレッスン初回で言われたことがある。
                前の記事にも書いたけど、私は弾く時に手指をバタバタさせるクセがあって、無駄な動きが多かった。
                できるだけ鍵盤から手を離さないように弾くようにと言われた。
                弾き方を直すと、最初のうちはそれまで弾けていた曲はおろかハノンもうまく弾けなくなってしまい、落ち込んだこともあった。
                でも2.3か月もすると、その弾き方も定着してきた。
                大人になったらテンポの速い曲は無理だと思っていたけど、この先生のおかげでそれをクリアできた。
                クラシックを丁寧に弾こうと思ったら、やっぱり基本は大事だなと痛感したし、先生次第で演奏力も先々違ってくる。
                だから、私みたいに子供時代の自分にリベンジしたい人とか、自分の挫折の原因がわかっていてそれを超えたい人は、先生選びもとても重要になってくると思う。

                 


                レッスン再開後にやってきたこと

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                  そして、ツェルニー30番に突入。
                  子供時代に10番まで、つまり3分の1は終えていたが、1番からやり直すことにした。

                  私は、何歳頃にこのツェルニーを弾いていたか全く記憶がないし、練習した記憶もない。
                  でも、1番2番あたりのメロディは覚えていたから、多少は繰り返し弾いていたのだろう。

                   

                  再開してツェルニー30番練習するにあたって心がけたこと。
                  メトロノームを使って、まずは遅いテンポで確実に弾けるようになってから、目盛りを1つずつ下げて(テンポを速くして)いった。
                  とにかく、きっちりやること。
                  じゃないと子供の時と同じことになってしまうから。

                  このあたりから、腕が疲れるようになった。繰り返し弾いたり、テンポを上げたりすると。

                   

                  レッスンを再開してから、この最初の先生の時は、弾き方とか手のフォームについて一切教わらなかった。
                  今思えば、姿勢や手指の使い方はとても大事で、そういうことをもし最初の先生がきちんと教えてくださっていたら、もう少し手の負担も軽かったはずだし、メカニック的なことも早く上達していたのではないかと思う。

                  3年後、次の男性の先生変わったその日に、「なんでそんなに指をバタバタさせて弾いているの?そんな弾き方では速い曲が弾けないからね」と言われ弾き方を直すことになったけど、そのおかげで速い曲にも挑戦し、実際弾けるようになった。

                  最初の先生では、表現する楽しさを身につけさせてもらったけど、今のメカニックがあるのは、この口の悪い先生のおかげなのだ。

                  よく、ツェルニーは指定テンポの7〜8割でOKと見かけるけど、これは曲によりけりで、どんなに頑張っても7割でしか弾けない曲もあったし、気がつけば指定テンポで弾けている曲もあったりして、まちまちだった。

                   

                  ところで私は、ツェルニーの曲調が大好きだった。
                  いかにも、「ピアノ練習してます」って感じの。そしてどこか昔懐かしい。
                  だから、ツェルニーを練習していてとても楽しかったのだ。
                  特に28番がお気に入りだった。

                  他にも練習曲はたくさんあるけど、あえてツェルニーにこだわったのは、やはり子供の頃を超えたい、という気持ちが強かったのだと思う。

                   


                  レッスン再開後にやってきたこと

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                    前回の記事に、再開後まずハノンとブルグミュラーの穴うめからやり直した、と書いた。

                    なぜそうしたか。

                    モーツァルトのソナタで思うように指が動かなくて嫌になって中学生でピアノをやめたのは、基礎(メカニック)ができていなかったからだと思っていたから。ずっと。
                    ハノンやツェルニーを練習するのが面倒で面白くなくていつもサボっていたからだ、と。

                    基礎の出来ていない状態でソナチネやソナタを弾くと、どのような演奏になるか…それを理解したのはずいぶん後のことだったけど。

                    今の発表会では、子供たちが普通にJポップやアレンジものを弾いているけど、当時はピアノのレッスンを受けると言えば、ひたすらクラシックを練習することがほとんどだったのではないかと思う。
                    バイエル、ハノン、ツェルニー、バッハ、ソナタ、ソナチネ…

                    もちろん、Jポップを弾くにしても技術は必要だけど、少しはゆるやかで楽しいレッスンになっていたのかな、なんて松田聖子の耳コピをして遊んでいた私は、思った。


                    話がそれたけど、そんなわけでブルグミュラーの穴うめを終えた私は、ツェルニー100番に進むことにした。
                    子供時代に使っていた楽譜を奇跡的に保管していたので、ブルグミュラーと同様、やっていない曲はすぐわかる。
                    13番まで全部、50番までは2曲に1曲ペース、それ以降は5曲に1曲ペース。で、66番以降はやってなかった。
                    先生の書き込みもほとんどなかった。まあ、練習曲だから、縦の線を揃えるように注意する縦棒や、歯切れよく、なめらかに、軽く、付点で練習、とか、そういうことが書いてあるくらいだった。

                    で、ツェルニーの穴うめに入った頃は、結構大変だった記憶がある。
                    指使いをきちんと確認しテンポ遅めから練習し、16分音符があれば付点の練習をした。
                    それでも指定テンポで弾けなかった。
                    けれど、後半90番台くらいには、それにに近いテンポで、弾けていたのではないかと思う。

                    先生にはやはり粒を揃えることを主に注意されていた。

                     

                    こうしてツェルニー100番を全部終了した。どれくらいの期間がかかったかは覚えてないけど1曲につき1回のレッスンで合格する時もあれば2回かかることもあった。
                    ちなみに昨日、後半の番号の16分音符の多い曲を1曲選んで弾いてみたら、すんなりと指定テンポで弾けた。

                    日々の地道な基礎練習が、思うような演奏をするためにどれだけ大切かということ。
                    そして、大人になってからも基礎力、メカニックは身につくし、向上していくのだということを実感している。

                     


                    レッスン再開後にやってきたこと

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                      40歳を過ぎてレッスン再開してから丸々7年。
                      子供時代に弾けなかった曲、知らなかった曲を、当時よりも確かなメカニックとテクニックで弾けるようになりました。(あくまでも、自分比)
                      この7年の間に発表会や、その他イベントでのステージも25回以上経験しています。(絶賛更新中!)

                      そんな私の、レッスン再開後からの練習内容、心がけてきたことなどを書いてみます。

                      「子供の頃にピアノをやめた理由」でも書いたように、私は基礎練習不足で行き詰って面白くなくなってやめたので、とにかく基礎(指の独立、、音の粒をそろえる、運指を守る、など・・・メカニックといいます)それを徹底的にやり直すことにしました。

                      中1でモーツァルトのソナタまでやっていたので、ある程度の基礎知識は身についているつもりでしたが、30年近くピアノを弾いていないと「弾く」ということに関してはほぼ初心者同様でした。

                      ですので、以下の方法は、大人からはじめた方にも十分適用できると思います。特にクラシックを弾きたい方には。

                       

                      「ハノン」

                      再開後の最初の先生は、私の考えを尊重して「ハノンの1番から」と「ブルグミュラーの穴うめ」からさせてくださいました。

                      ちなみにハノンは子供時代に前半の第1部とスケールまでやっていました。

                      ハノンは、最初のうちはテンポは遅めに設定してでも、音の一粒一粒を確実に弾けることを重要視して丁寧に。

                      もちろん、常にメトロノームを使って正確なテンポを意識しながら弾きます。

                      最初のうちから♩108でできるようになることに気張らず、ゆっくり目でもいいので丁寧に練習すればいつの間にかはやくひけるようになります。

                      それよりも、♩60でフォルテで弾いたりピアニッシモで弾いたり、巻頭にあるリズムの一覧を参考にリズム練習を取り入れるのがオススメ。私はこれをかなりやりましたが、とても良かったと思っています。

                      リズム変奏のパターンが22ありますが、番号によってどのリズムを適用したら効果的なのか、というのがあります。

                      例えば11番の「ドミラソラソファソ〜」では、5と18のリズム、13番の「ミドファレソミファソ〜」だったら、17と21のリズム、というように。

                       

                      後半のスケールやアルペジオも同様に。あせらず自分に合った速さで丁寧に弾くことを心がけました。

                      再開して何年もハノンを練習してきているので、今では指定テンポで弾けます。


                      ハノンを1冊、最後までやるのに3年弱くらいかかっていると思います。

                      今でもそうですが、「ピアノに向かったらまずハノンを弾く」という習慣をつけると指がよく動くようになると思います。たとえ5分でも、10分でも。

                      中には、大人のピアノにハノンは必要ないと言われる方もいますが、私の経験上ハノンを毎日少しづつでも練習することは、スポーツの際の筋トレやストレッチと同じもので、なくてはならないものですし、これを地道に続けてきたから、リストやベートーベンのソナタがきちんと弾けるようになったと思うのです。

                      演奏を質の良いものにしたいのなら、基礎練習は欠かせません。

                       

                       

                      「ブルグミュラー」

                      再開当初からハノンと並行して練習していたブルグミュラー。

                      「ブルグミュラーの穴うめ」というのは、子供時代にやっていなかった番号の曲をひとつひとつやっていくというこです。

                      全25曲のうち半分ぐらい残っていた穴うめですが、先生は私の好きな順番でやらせてくださいました。
                      音価を保つことなど、とにかく楽譜に忠実に弾くことを言われました。この基本中の基本がなかなかできてないもの。

                      再開後1年半ほどは電子ピアノで練習していたので(子供の頃のアップライトは引っ越しの際処分していたため)、レッスン室のグランドピアノではpとかppの音がうまく鳴らせずに、よく抜けていた。小さい音を出す方が難しかったことを覚えています。これは実際メカニック的にそうなのですが・・・今でも弱音を出す方が難しいと感じるので。

                      フレージングにも注意して練習しました。シンプルな曲でも歌うように。
                      あと、ペダルなんか踏もうものなら、足がガクガクになるほどの筋力不足にはちょっと自分でも驚きました。

                      ピアノは意外と体力使いますね。

                       

                      子供の頃に弾けていた記憶と、今、頭ではわかっているはずなのにそれが思うように弾けないもどかしさ。

                      そう、もどかしさ。
                      これをよく感じていた・・・。2年目くらいまでは。

                       

                      ただ、今ブルグミュラーの楽譜を見ても、再開後の先生の書き込みが一切ないし自分の書き込みもない。
                      大人の生徒には、あまり口出し手出しされないタイプの先生だったのかもしれません。
                      先生が弾いて見せて教えてくださったことも、手や指のフォームや使い方も、一切注意を受けたことがなかった。
                      このことが、3年後の飽和状態(ある程度のテンポから上げることができない、音の粒が揃わないなど)を招いたのかもしれなかったのです。
                      とりあえず楽譜どおりには音は弾けるし、自分の表現をさせてもらえたけど、これが真のクラシックの勉強ではなかったと知ったのは、次の先生に変わってからでした。

                      今思えば、再開したてのこの3年間のうちにもう少しクラシックをしっかり見ていたでける先生にあたっていたらと思うのですが、楽器店で習い始めるとこういうミスマッチも起こります。この点についてはまた今度書きます。
                      この先生はどちらかというとポピュラーを教える方がお好きだったのだろうと思います。
                      そして、ほめ上手。

                      発表会では背のびした選曲も認めてくださったり、とにかく私のやりたい曲をすべてやらせてくださった。
                      そして、表現も本当に好きにさせてもらった。
                      この先生のおかげで、人前で自分を表現する楽しさが身についたのです。

                       

                      大人のピアノでは、もしかしたらメカニックよりもこっちの方が大事なんじゃないか、と思うときもあります。

                      これまでの人生経験が、演奏に、音に出る。
                      その人の個性が出て、味わい深い演奏。
                      大人になった今だからこそできる表現。

                      私は、再開後の最初の先生が、この先生だったから、今まで楽しくレッスンを続けてこれたのだと思っている。
                      そして、先生にはツェルニーの40番の前半までお世話なり、先生は自己都合で退職。

                       

                      ブルグミュラーを全部終え、ツェルニー100番に入った時のことはまた次に。

                       


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